附子について
こんにちは[emoji:v-291]
昨晩から雨が降っていましたが、正午になるにつれて
日が照ってきました[emoji:v-277]
雨はやんだようです。
今日は冷えや痛みに効果がある「附子」について
少しお話しましょう。
「附子(ブシ)」はキンポウゲ科カラトリカブトまたは
近縁植物の塊(子塊)根で、別名:烏頭(ウズ)、
天雄(テンユウ)ともいいます。
トリカブトの言葉で連想するものはなんでしょうか[emoji:v-361]
そうです。毒です。
以前、トリカブト事件といって殺人事件が起きました。
記憶に残るたいへんな事件でした[emoji:v-218]
「附子」は狂言の演目の一つでもあります。
ここでは詳しくは述べませんが、狂言演目としては、
最も一般的に知られているものの一つだそうです。
アコニチン(トリカブトの有毒成分)中毒では神経が障害を受け、
顔の表情筋が不随になるため、おかしな貌になり、これをブシではなく
ブスという読みになったりします[emoji:v-217]
附子(ブシ)は、強心作用、鎮痛作用、利尿作用などがあり、
疼痛などの回復、虚弱体質の腹痛、下痢など内臓諸器管の症状
に良いとされています。
漢方薬には附子を使った方剤はいくつもあり、
代表的なものとして、『八味地黄丸』があります。
先ほど、アコニチンは中毒を起こす毒であると
述べましたが、漢方に用いるときはできるだけ
その成分を取り除いた加工附子末(高圧蒸気処理ほか)
を使用しています[emoji:v-218]
痛みに対して有効な生薬の一つなので、
腰痛症とかに一度使ってみたいものです。
あくまでも漢方薬は「証」が大切です。
合わない場合は服用は避けた方がよいでしょう[emoji:v-26]