春先の不眠について(漢方治療)
おはようございます[emoji:v-291]
日差しがだんだんと強くなる季節ですね。
紫外線が気になる季節でもありますね[emoji:v-388]
今日は春先の不眠について少しお話しましょう。
春先によく言われる言葉に「春眠暁を覚えず」というものがあります。
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『《孟浩然「春暁」から》春の夜はまことに眠り心地がいいので、
朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。』
現代に直すと…
冬の間日照時間が短いときは長時間眠ることが多く、春になっても
まだ長時間睡眠のパターンが続いていることうを言っているのでしょう。
春先は眠気(睡魔)が強く現れたり、寝つきが悪い方も多いようです[emoji:v-217]
不眠についてですが…
①興奮して眠れないもの
江戸時代は五臓六腑の心に熱がると考えたそうです。
⇒漢方治療の一言:黄連剤、柴胡剤を用います。
②不安感が強く眠れないもの
江戸時代は五臓六腑の胆が弱り、冷えた状態と考えました。
⇒漢方治療の一言:温胆湯(FC)半夏・茯苓・生姜・陳皮・竹筎・枳実・甘草
の成分構成です。
③心身共に過労になって眠れないもの
眠るためのも体力が必要ですが、過労や大病の後では不眠となることもあります。
また、高齢者もこの分類に入ります。
⇒漢方治療の一言:酸棗仁湯や体力をつける漢方薬がいいでしょう[emoji:v-290]
①と②で判別が困難な場合は抑肝散で経過を暫く見てください
現代医学的での不眠とは、精神的なストレスなどで伴う不眠や神経症によって
不眠を起こしている場合、原因不明の突発性の不眠症、不眠のことを神経質で
考えてしまい眠れなくなっている精神生理性不眠、等々
また、睡眠のリズムが崩れていて睡眠障害になっているケースもあるようです。
現在使われている睡眠導入剤は副作用が少なくはなっていますが、
依存性が見られることがしばしばあったり、夜中にトイレとか行く途中で
ふらついて転倒して骨折する場合もあるようです。
睡眠導入剤を今、服用されている方は注意しましょうね[emoji:v-291]