にんじんについて
おはようございます
台風18号の上陸で現在滋賀・京都・福井県に特別大雨警報が発令しました
台風進路の皆さんお気を付けください
今日は「人参(にんじん)」について少しお話しましょう
にんじんの薬効は皮に近い部分に多く含まれています
基本的に料理は皮つきのままで行います
主成分のカロテンは油と一緒に摂ると5~6割も吸収が高まります
炒めたり揚げたりする料理に向いています
中国の薬物書『本草綱目』で、「益あって損なし」と記載されています
五臓の働きを補う全身の活力剤と言われていますが、これは薬用にんじんのことです。
現在、食用としているのは別の種類のにんじんで、根の形が薬用にんじんに、
葉はせりに似ているため「せりにんじん」と呼ばれ、美味しく食べやすいことから
古く(17世紀)からこちらのにんじんが定着したそうです。
にんじんは五臓を温め、血を補い、全身を滋養とする働きに優れ、
また鉄分を多く含むことから、貧血や冷え性、虚弱体質、病後の回復などに
効果があります。
にんじんのオレンジ色はβーカロテンの色で活性酸素除去(抗酸化作用)して
老化や生活習慣病を予防します[emoji:v-411]
また、皮膚や粘膜を正常に保つ『ビタミンA』、カリウム、食物繊維などの
栄養も豊富で薬用にんじんに劣らぬ働きがあります。
最近『にんじん』にはもう一つ着目した効果が発見されました。
それは…
『ルテオリン』という化合物です。
高濃度に『にんじん』に含まれ、長らく目に良いと言われてきたのですが、
脳にも良いことが判明しました[emoji:v-405]
ルテオリンは、老化由来の記憶障害を減少させ、脳の炎症を抑えることが、
2010年の『栄養学』誌の研究で明らかになっています。
この研究では、ネズミの食事に一日あたり20ミリグラムのルテオリンを補っています。
研究の結果、脳の炎症を抑えられることが観察されました。
またネズミの記憶力が、若いネズミと同レベルにまで回復することも判明しました。
ルテオリンが豊富な他の食物に、オリーブオイル、こしょう、セロリなどが挙げられます。
脳の機能を高めたり、体調管理にも良い『にんじん』を召し上がってくださいね[emoji:v-411]