梅雨から夏の時期は…

こんにちは[emoji:v-291]

まだ中国地方は梅雨が明けていませんが、今日は陽射しがあります[emoji:v-281]

今、中国新聞主催の漢方講座をさせていただいています[emoji:v-352]

「旬の食材(野菜・果物など)」が体に良いということは、薬膳を知らない方でも
なんとなく分かっているのではないでしょうか。

私たちの健康に密接に関わっている食材は、育つ季節や土地の環境で上手に摂る事で
体に良い効果をもたらします。

この時期(梅雨から夏の時期にかけて)体に侵入しやすい邪気(病気のもと)である
「暑邪(ショジャ)」と「湿邪(シツジャ)」について、今日はお話しましょう。

① 「暑邪」:夏の暑さは『炎熱・上昇・発散』→『気・血・水』のバランスが崩れやすい→
  発熱・多汗・脱水症状へと発展し、息切れ・動悸・疲労・夏バテ・肌や髪のパサつきといった
  熱症状や乾燥症状がでやすい。

  「暑邪」には苦味のある食材が大切です[emoji:v-352]
  ・・・ゴーヤ・チシャ・緑茶・セロリなど
  適度な苦みのある食材には、熱を取ったり、解毒したり、便通を整える作用があります[emoji:v-217]
  ただし、過剰な苦味は肌を益々乾燥しやすくするので注意が必要です[emoji:v-41]
  また、汗のかき過ぎを抑える酸味や汗と一緒に失った塩分を補う鹹味(塩辛い)を
  一緒に摂る事も忘れないようにしましょう[emoji:v-411]
  
  対処法は・・・【清熱】です。
  ・・・キュウリ・トマト・茄子・レタス・白菜・豆腐・緑豆・梨・スイカ
  体の熱を冷ましてくれる『寒涼性』の食材を摂る事が一番です。
  「夏野菜」は夏に収穫されて、水分をたっぷりと含んでいます[emoji:v-218]

  120729 縮小西瓜

② 「湿邪」:日本の梅雨は高温多湿で、体の中の水分も飽和状態になりがちです[emoji:v-404]
  水が余りすぎて、代謝が悪くなってしまい、むくみ・下痢・便秘・水太り・湿疹・水虫・
  食あたり・水あたり・めまい・頭重感・食欲不振といった症状がでやすい。

  「湿邪」には甘味のある食材が大切です[emoji:v-352]
  ・・・ミョウガ・大葉(紫蘇)・ジャスミンティー・桃・さくらんぼ
  適度な甘みは夏の疲れを癒してくれます[emoji:v-290]
  この甘味は痛みの緩和や食の味をまとめてくれます[emoji:v-220]
  ただし、甘味の摂り過ぎは余分な水を滞らせてしまいますので、注意が必要です[emoji:v-26]
  香りのあるものや、代謝を上げてくれる辛味と一緒に摂る事で水の環境は良くなります[emoji:v-411]

  対処法は・・・【利水】です。
  ・・・冬瓜・とうもろこし・金針葉・鱧(ハモ)・大豆・そら豆・小豆
  体に必要のない、悪い水をスムーズに排泄したり、必要な水を上手に溜める働きの事を【利水】と言います[emoji:v-410]
  余分な水を排泄する方法は『汗をかくこと』 『排尿すること』です[emoji:v-352]
  余った水(悪い水)は濁って体にたまってきます→利水を助ける食材でしっかりとその悪い水を排泄しましょう[emoji:v-411]