「慈姑(クワイ)」ついて
こんばんは[emoji:v-291]
少し寒さが和らいだ1日になりましたね[emoji:v-290]
昨日は大阪の狭山市(金剛駅下車)まで足を運びました[emoji:v-29]
第111回例会「臨床漢方薬理研究会」に参加しました。
懐かしい人たちと再会もでき、とても勉強になった1日でした[emoji:v-91]
今日は「慈姑(クワイ)」について少しお話しましょう。
クワイは、地下にある球状の塊茎を食用にします。
葉柄と葉が鍬の形状に似ているため、くわいと呼ばれるようになり、
鍬芋(くわいも)を略した名称とされています。
クワイはオモダカ科に属し、原産地は中国だそうです[emoji:v-221]
日本の生産では福山市が約7割らしいです[emoji:v-218]
次の年の春に延びる芽が塊茎上部に見えるため、「芽出度い」(めでたい)と言われ、
正月料理などに縁起物の野菜として利用されるようになりました[emoji:v-352]
クワイに含まれる栄養素には、でんぷん、タンパク質、リン、亜鉛、銅、ビタミンE、
ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸などがあります。デンプンの含有量は、
全体の30%でさつまいもに近い値だそうです。
漢方でいうと「クワイ」は気・血の流れを促進し、瘀血(おけつ)を解消する作用があります。
→瘀血とは滞った血液の循環を促す作用です[emoji:v-392]
また、クワイは水生植物なので、そのものに水処理能力を持つと考えられ、
水毒(すいどく)を治療する働きも持ち合わせます(排尿等で体の水分をさばく作用)。
応用編・・・炎症を冷まして毒を除き、堅まりを散らすという作用があり、
皮膚の腫れ物、蛇や虫の咬傷に、また 頚部リンパ節や耳下腺の腫れなどに外用薬
としても内服薬としても使われているそうです[emoji:v-352]
体の中の堅まり=食道ガンや乳がん、リンパ肉腫などへの応用も研究が進んでいます[emoji:v-410]
皆さん、風邪の予防でうがいや手洗いの励行も忘れないでね[emoji:v-411]