インフルエンザと漢方薬について
おはようございます[emoji:v-291]
今日は冷えますね[emoji:v-393]
今年に入り、全国的にインフルエンザの患者さんが増えているようです。
今日は「インフルエンザと漢方薬について」少しお話しましょう。
まずはインフルエンザウイルスの感染はA型、B型、C型の3つの型に分類されています[emoji:v-218]
大流行するのはこのうちのA型とB型だそうです。
流行は歴史上にも世界中でみられ、2000年以上前の記録でも感染が確認されています[emoji:v-26]
インフルエンザという名前の由来は、15世紀のイタリアで流行した際につけられました。
「星の影響(influence)」といったことによると考えられています[emoji:v-217]
インフルエンザウイルスは流行のたびに抗原型が変異していくため、
同じ人が何度でも感染することによって
歴史的にも20~30年に1度は世界的な大流行が起こるそうです。
20世紀最後の大流行は1968年の「香港かぜ」で、
日本国内の流行は冬から春先にかけて多くみられます。[emoji:v-400]
潜伏期間は1~3日と短いため大流行となりやすく、日頃の予防が非常に大切です。
この厄介なウイルスに漢方薬の麻黄湯が注目されています。
福岡大病院での研究の結果・・・
「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフル
と同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果が明らかになりました[emoji:v-411]
また新型インフルエンザへの効果は未確認ですが、
タミフルの効かない耐性ウイルスも増えているなか、注目を集めそうです。
麻黄湯について・・・
麻黄湯は、[傷寒論]・[金匱要略]に紹介されている漢方薬です[emoji:v-26]
麻黄湯は、次の4つの生薬から構成されています。
※麻黄 ※桂枝 ※杏仁 ※甘草
麻黄湯は、強い発汗作用のある麻黄・桂枝と、止咳去痰の杏仁と、発汗過多を制御する甘草より
構成されています。
●麻黄・桂枝は、発熱状態では発汗・解熱に働き、悪寒・ふるえ・頭痛・身体痛などの表証を緩解する(辛温解表)
麻黄と桂枝の組み合わせは、強い発汗作用をあらわす
●麻黄は、気管支平滑筋のけいれんを緩解し呼吸困難を改善する(平喘)
●麻黄・杏仁・甘草は、鎮咳・痰を制御する作用をもつ(止咳)
●甘草・桂枝は、消化吸収を補助する。甘草は、発汗が過多になるのを防止する
●麻黄は利尿に、桂枝は鎮痛に働く
【働き】
発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治します[emoji:v-217]
※病気の初期で、まだ体力が十分ある人に適します[emoji:v-218]
日ごろから手洗い、うがいなどの生活習慣も大切です。
また、バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけ、
ウイルスに負けない体作りについてもお忘れないようにしてくださいね[emoji:v-411]